公演の司会、全体制作とマルチに活躍する謎制作者『まゆりです。』さんを紹介
「謎解き」が一部界隈だけのマニアックな遊びから、「謎解き」に興味が無かった層にも徐々に浸透しつつある昨今、様々な想いや目的を持った「謎制作者」が誕生しています。
そんな中、今日は『まゆりです。』さんに話を聞くことができました。
「謎解きブーム」で終わってほしくはないです────
この記事は『まゆりです。』さんに取材協力をしていただき、インタビュー形式の記事にもなっています。
この記事を通して、『まゆりです。』さんの今までの活動内容や、人柄を知ってもらい、魅力を伝えられればと思います!
それでは、紹介スタートです!
自己紹介
『まゆりです。』さんのHPより引用しています。
・京都に住んでいる
・哲学を学ぶ大学2回生。ヴィトゲンシュタインの顔面が好き。
・謎クラ歴15年、リアル謎解きは2年くらい
・月1でスイパラ。週2でクレープ。週3でクリームソーダ糖尿病予備軍。
・実はリアル脱出ゲームは月3くらい。
・高校生の時はセクシャルマイノリティに関する活動をしてました。
・静岡にある「たぬき探偵ジェリー」で働いてた。大好き。
・千本北大路にある「cafebar marimo」を実家だと思ってる。おすすめ。
・英語の能力がゴミカス。ジェリールームでちろぴにしごかれてた。英語を使う謎にはミスがある場合があります。許されたい。
・今はリアル謎解きゲームを作ってる。来てほしい。
・よく着物やホスト服で学校に行く。若気の至りだから許されたい。
・タピオカは人間よりヒエラルキーが上だから敬ったほうがいい。
静岡にゆかりのある謎制作者さんなので、個人的に親近感があったりします。そして、甘い物が好きということがストレートに伝わってきますね!(笑)
『まゆりです。』さんは現在、「Lily Magic!」という団体に所属しています。今後の活動が楽しみですね!
これまでの活動内容
・72時間からの脱出(たぬき探偵ジェリー)
イベントの概要
実際に被災地の状況を感じながら3日間を生き延びるサバイバル謎解きです。ゲームを進めていくと自然に防災のことも学べるのも特長。
今回のゲームは謎解き要素はもちろんですが、それ以外にも「生き残りシステム」が導入されています。ライフがゼロになるとゲームオーバーとなる仕組みです。謎解き力はもちろんですが、生き残るための戦略も必要。果たしてあなたはこの難問をクリアすることができるか!?
ストーリー
林間学校に遊びに来ていたジェリーとあなたたちは、突然の災害によって孤立してしまう。
救助が来るまで72時間。それまで知恵を絞ってなんとか生き延びなければならない。
果たして72時間を生き延び、無事に脱出することができるのか。
http://www.tanteijelly.com/72hour
『まゆりです。』さんが昔働いていた「たぬき探偵ジェリー」が主催した公演です。
※現在は公演終了。
・京の七不思議「百鬼夜行からの脱出」 (学生団体てらふる) 全体制作、司会
ストーリー
京の七不思議《百鬼夜行》の伝承がある田舎町に一軒の別荘があった。
そこには一人の老人が住んでいた…。ある晴れの日、
その老人は友人を集め、代々伝わる《百鬼夜行》を題材とする絵や写真のお披露目会を開く。
お披露目会は順調に進んでいたが、
突然辺りが真っ暗になり、不気味な音が聞こえ始める・・・「鬼が来る!!!!」老人が急に叫んだ。
そう、老人は知っていたのだ、この町には今でも鬼がでることを・・・!
老人は急いで鬼を封じ込めるお札を探し始めた・・・
しかし!!!お札はあったが、呪文が書かれていない!!!!!!
屋敷にあるはずの呪文を参加者全員で見つけなければ・・・!
―鬼が出る時間まであと60分…!―さあ!!!
お札を完成し、鬼を封じ込めることができるのか!!??
「学生団体てらふる」とは?
【寺社を会場に「京都の本質的魅力」が『五感』で学べるイベント】を学生達が制作しています コンセプトは「京都×寺社×学び×〇〇」!
※現在は公演終了
『まゆりです。』さん、初司会・初全体制作となった京の七不思議「百鬼夜行からの脱出」は『まゆりです。』さんの中でも思い入れの強い作品で、「この公演を作ったことがターニングポイントだった」と話してくれました。
謎を制作する上で、根本的なテーマとしてお寺、神社、日本の神話などの縛りがあり、謎を作るのが難しかったことや、司会をする上で、過去のトラウマから人前で大声を出すのは苦手なことなど、公演を成功させるために乗り越えなければならない壁もありましたが、ひとりでカラオケに籠もって8時間も司会の練習をするなど、公演を成功させるために努力を惜しまないストイックな『まゆりです。』さん
「この規模のイベントにがっつりと携わるのは今回初だったということもあり、反省点も次から次へと見つかって、学ぶことが多かった」と振り返ると共に、「これを機に人前で話せるようになったし、自信が付いた。とても良い経験でした」と今の活動の原動力になっているようです!
・プロジェクトエトワール「オールスターズ ユニバーシティ」
概要
ナゾトキヤさん主催の謎制作者合作LINE謎。19の個人・団体が参加。
『まゆりです。』さんは、「哲学」の分野での出題。
遊び方
1、LINEアカウントを取得する
2、「QRコード」か「リンク」から友達登録を行う
3、指示に従いながら謎解きを楽しむ。
個人製作
ここからは、『まゆりです。』さんが個人で制作した作品の紹介です。
・ハロウィンハウス(LINE)
プロローグ
郊外にある立派な屋敷。不気味な外観や、人の住んでいる気配がないことからその屋敷には不穏な噂が耐えなかった。あなたはとある大学に通うミステリー好きな若者。講義を通して仲良くなった同級生のヨシダとのやりとりから物語は始まる。
・クリスマス前夜の夢(LINE)
プロローグ
あなたはとある塾で講師のアルバイトをしている大学生
最近、塾の生徒の女子校生ココが通う高校では夜の間に机が動いてる、物がなくなる、ドアがあいているなどの怪事件が相次いでいます。
・ホワイトデーに花束を(LINE)
「ハロウィンハウス」「クリスマス前夜の夢」「ホワイトデーに花束を」は三部作になっているので、「ハロウィンハウス」から遊ぶのがオススメです!
・手向けの花は時を越える(謎解き対抗戦エキシビション)
「第二回謎解き対抗戦」のエキシビジョンイベントとして、制作されたLINE謎です。イベント時には、制作者名が伏せられており、制作者を当てるというイベントになっていました。
ちなみに、的中者は14名でした。
LINE謎に関しては『まゆりです。』さんのサイトに詳しい解説が書かれているので、そちらをご覧ください。
・嵐山周遊謎
『まゆりです。』さんインタビュー
ここからは紹介記事のメインと言っても過言ではないインタビュー記事となります。忙しい中、お話を聞かせていただきありがとうございます!それでは、どうぞ!
──改めて自己紹介をお願いします!
こんにちは、『まゆりです。』哲学を学ぶ大学2年生です。最近の悩みはキラキラ女子に声をかけられるとキョドってしまうことです。
──謎解きを好きになったきっかけは何ですか?
5歳か6歳くらいのとき、「IQサプリ」というテレビ番組をみてハマりました。
親が変わっていたのでデジタルゲームの類いは買ってもらえなかったのですが謎解きやミステリー関連の書籍を大量に買い与えてくれました。
小学生の時には地元の探検隊のようなものに所属してたんですけど、そこで謎を解きながら山を駆け回ったりもしてました。
──謎を制作するようになったきっかけは?
謎解きをはじめて作ったのは小学3年生くらい、自室での脱出ゲームを作りました。 内容は全く覚えてないです。でもそこからは10年近く謎解きは作らずに生きてきました。
最近また作るようになったきっかけは、たぶん「たぬき探偵ジェリー」で同世代の若手クリエイターたちに出会ったことです。いもけんぴ。とかちろるとかΩのりっくくんとか。ジェリーで働いてなかったら謎つくってなかった。
──謎を制作する上で意識していることはありますか?
そもそも私は謎を作るのがめちゃくちゃ苦手なんですけど、シンプルを目指しています。できるだけ紙とペンを使わないやつ。あとは日本語に不自然がないように。
──謎を制作する上で大変なことはありますか?
大変なことは!ぜんぶ!ぜんぶです。謎作るの向いてないよ、自分。 難しいです。
──今までで一番印象に残っている謎解き公演・作品はありますか?
「アイドルは百万回死ぬ」!の2の方!1はまだやってない。はやくいきたい。
本当にダントツで楽しかったです。謎解きではないんですけど、私が求めていた体験がすべてつまっていた。 アンドロイド工場も好きでした。変わり種系が印象に残りやすいです。
──今後の謎解き界隈はどうなっていくと思いますか?
「謎解きブーム」で終わってほしくはないです。ただのブームで終わってしまったら私の15年はなんだったんだ? 何がなんでも続いてほしいし何がなんでも続けていきたいです。クリエイターたちも若手が多いので続くかなとは思ってます。頑張ってください。
──今後のご自身の活動予定は?
いまは持ち帰り謎と公演をいくつか同時進行で作ってます~遊んでほしい~ 個人的にやりたいこととして、村を買いたいです。村。
それが無理ならペンションを買いたいです。ぜんぶ使って大きなゲームを作りたい。ぜったいたのしい。私はゲームを作るために生きているのでゲームを作り続けるつもりです。それが謎解きであるとは限らないけど。
──「Lily Magic!」に所属するまでの経緯は?
リリマジにはノリと勢いで入りました!団体のテーマが「かわいい」だったので好き!って思って。「かわいい」は老若男女を問わずそれ自体に価値のあるものなので。かわいいものを作ります。かわいい。
──タピオカの魅力は?
タピオカの魅力はまず飲み歩きに
ぴったりな手軽さ
おいしさは言うまでもなく
かわいい見た目。
おすすめのお店は「cafe bar marimo」です。
いつでも学生なら4割引でお得!
しかも、めちゃくちゃおいしいんです。
いちどmarimoで飲んだら他のお店行けなくなります。
──インタビューは以上です!忙しい中、ありがとうございました!
様々な方面でマルチな才能を見せる『まゆりです。』さんの紹介記事は以上となります。いかがだったでしょうか?
『まゆりです。』さんの意外な一面を知ることができたという方や、「こんな感じ!」と思った方、色々な感想があると思いますが、改めて『まゆりです。』さんの魅力やこれまでの活動をお伝えして、少しでも『まゆりです。』さんの今後に注目・応援していただければ、嬉しいです!
そして、みなさん。
この記事に隠された『まゆりです。』さんからの隠しメッセージは受け取れましたでしょうか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!